米人気プロレス団体WWE2大ブランドの1つとなるロウ大会初回放送(6日=日本時間7日)が、米動画配信大手Netflix(ネットフリックス)でライブ中継された。93年1月からスタートしたロウ大会は、これまでUSAネットワークで生中継されてきたが、米国、カナダ、英国などの配信する契約をNetflixと締結。同社にとって初めてとなる本格的な大型スポーツ中継となる。米メディアによると、10年間で総額50億ドル(約775億円)という大型契約。日本では従来通り、ABEMAで中継される。
Netflix放送開始のリニューアルとなるこの日は、米イングルウッドのインテュイット・ドームで開催された。ロウにはイヨ・スカイ、カイリ・セイン、戸澤陽の日本勢も所属。前日5日(同6日)にはWWE現場最高責任者トリプルHが「このドームが満員で大音量になるのが待ち切れない。明日の夜、チェックする準備してください」と予告するほどの力の入れようだった。ハルク・ホーガン、ザ・ロックらの登場に加え、発表されたカードも豪華。ユニット「ザ・ブラッドライン」の新旧リーダー対決となるローマン・レインズ-ソロ・シコア戦、CMパンク-セス・ロリンズ戦という因縁深いシングル激突、ラスト・ウーマン・スタンディング形式のWWE女子世界王座戦(王者リブ・モーガン-挑戦者リア・リプリー戦)、ドリュー・マッキンタイア-ジェイ・ウーソ戦、そして引退を発表しているジョン・シナの復帰というラインアップとなった。
米プロレス界のビッグネームの登場でロウ大会の中継を華々しく始めたNetflixは昨年11月、元統一ヘビー級王者マイク・タイソン-人気ユーチューバー兼プロボクサー、ジェイク・ポール(ともに米国)戦をライブ中継したことでも注目された。今回のWWE中継開始とともに、ターゲットにしているのが、TKOグループとしてWWEと合併した米総合格闘技UFCだとされる。UFCは米スポーツ局ESPNとの契約が25年末に終了する見通し。米メディアも新たな契約先としてNetflixも候補に挙がっていると報じている。
もちろんボクシング中継もタイソン-ポール戦で終わらせるつもりはなく、新たな注目カードのマッチメークに動いていると言われる。現在、日本ではボクシングがテレビ地上波ではなく、Amazonプライムビデオ、NTTドコモが運営するLeminoをはじめ、U-NEXT、ABEMAという配信によるライブ中継が主流となっている。Netflixが日本のボクシング、格闘技界に本格的に参入する時代がやって来る-。その日は、遠くないのかもしれない。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける」)


