WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ(3日、島津アリーナ京都)の前日計量が2日、京都市内のホテルで行われ、同級王者久保隼(27=真正)と挑戦者の同級2位ダニエル・ローマン(27=米国)がともにリミットより100グラム軽い55・2キロで一発パスした。

 初防衛戦に臨む久保は「順調に来たけど、ここで終わりではないですから」。この日はジムの後輩で、8月27日にWBOミニマム級王座を奪取した山中竜也(22)も駆けつけた。「(山中から)バトンを受けて、という思いはもちろんあります」。計量後は母知美さん(50)が持ってきた、トマト、パプリカなど具材10種類入りでコンソメ味の特製スープなどを飲み、リラックスした。

 一方のローマンは「ずっと明日のために準備してきた」。この日、現場に到着した際は200グラムオーバーだったが、体を動かしてすぐにリミット内に。「少し苦労したけど、全く問題ない」。3年前に約3カ月、ロサンゼルスの吉野家でアルバイトをしていた男は「このあと? そんなに聞くなら、ビーフボウル(牛丼)を食べます」とジョークを口にするなど、余裕を漂わせていた。