王者黒田雅之(31=川崎新田)が7回TKOで2度目の防衛に成功した。同級6位松山真虎(28=ワタナベ)を迎え撃ったが終始攻勢で、相手陣営のタオル投入により、7回2分25秒TKO勝ちした。

 初回から頭をつけあって、接近戦での攻防になったが、黒田がボディーなど有効打で終始攻勢だった。5回には左ストレートを見舞ってロープまで飛ばし、公開採点ではジャッジ3人とも減点なしのワンサイドになった。6回は松山は逃げるのが精いっぱいとなり、7回に連打を見舞うとタオルが投げ入れられた。

 接近戦での戦いに「気持ちで出てくる相手と分かったので」と、13年にも世界挑戦経験あるベテランらしく対応し、初の日本王座挑戦の松山を一蹴した。来年3月3日に同級1位長嶺克則(26=マナベ)との指名挑戦者と対戦する。「30過ぎたボクサーですが、もっと強くなっていきます」とまだまだやる気満々だ。