同級3位岡田博喜(28=角海老宝石)が6回TKOで新王者になった。

 同級1位ジェイソン・パガラ(25=フィリピン)との初の世界ランカーとの一戦。1回から左ジャブで圧倒して、6回に左アッパーを見舞うと体重超過の相手が戦意喪失。レフェリーが試合を止め、6回69秒TKO勝ち。熱望する来年の世界挑戦へ向けて大きく前進した。

 初回から得意の鋭い左ジャブで試合をコントロールし、5回には相手の左まぶたの上を切り裂いた。6回に攻勢を仕掛け、コーナーに詰めて左アッパーを顔面にヒット。相手が背を向けて試合放棄となった。

 パガラは前日計量でリミット63・5キロを再計量でも1・1キロもオーバーした。岡田は「もやもやしたが、作戦通りに無理していかなかった。もうちょっと行きたかったし、もう少しやりたかった。全然元気なのが心残り」と物足りなそうだった。

 すでにIBF7位、WBO9位、WBC12位に世界ランク入りし、元WBO1位で現在8位の格上に快勝した。「全然強くなかった」と不満を口にしたが、これでさらにランクアップする。

 「ボクシングが楽しい。来年は世界を目指す。スキがあればいつでも」と世界初挑戦へ意欲満々だ。

 鈴木会長もWBO総会で「勝てば3位以内」の約束取り付けてきた。WBO王座は現在空位。「これで3位以内にいくはず。王座決定戦か指名試合ができれば」ともくろんだ。