ボクシングのトリプル世界戦(12月31日、大田区総合体育館)の予備検診が29日に都内で行われ、日本人対決となるWBO世界フライ級タイトルマッチに出場する両者が並び立った。

 7月に中国でベルトを奪取した王者木村翔(29=青木)はリミットまであと2キロという減量期の最終盤も関わらず、げっそりした様子もなし。「この通りです。体調は万全」とマスクを外しても、頬のこけなどはなかった。ファイターは「バチバチの打ち合いをしたい。熱い試合をしたい」と意気込んだ。

 挑戦者の元世界王者で同級1位五十嵐俊幸(33=帝拳)は、王座陥落した13年から4年以上ぶりの世界戦の行事に参加。「これまでの経験からこういう場にくるといよいよだなと感じる。31日は勝つだけです」と言葉に力を込めた。