元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(37)が31日、abemaTVで生配信された「朝青龍を押し出したら1000万円」で7年ぶりに土俵に立ち、4戦目でブラジリアン柔術で世界一に輝いたというガーナ出身の柔術家リダ・ハイサム・アイザック(24)と対戦。相手の右手の付きが左目に入り「この野郎」とスイッチが入ったが、そのまま突き出した。

 朝青龍は、立ち合いで突っ込んでくるアイザックを受け流すと、そのまま体勢を入れ替えた。アイザックの突いてきた右手が左目に入り、やや顔をしかめたが左の上手を持って突き出した。「1番、いい立ち合いをしてきた。手が目に入って、いいなあと火が付いて、この野郎と思った。ドルジが、現役時代の朝青龍に戻った」と息巻いた。

 「いくらなんでも相撲なので、そんきょなど定義正しくやりたかった」と謙虚な姿勢でイベントに臨んでいたと明かしつつも、アイザックの手が顔面に入ったことで「ちょっと本気でやらないと…力を出しますよ」と“本気宣言”した。

 2メートルの長身を誇るアイザックは、朝青龍をセンチ上回る86センチのリーチ差を生かし切れず「強かった。(取り組みが)速すぎて覚えていない」と苦笑した。朝青龍から立ち合いを褒められたと伝え聞くと「うれしい。30キロ、増やしてやりたい」と再戦を熱望した。