WBA王者田口良一(31=ワタナベ)が2団体統一に成功した。IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との世界王者対決。

 1回に攻められた直後の2回から絶妙な左ジャブでペースをつかむと、9回に偶然のバッティングによる左側頭部カット後、10回から攻撃的に右ショートパンチ、左フックで押してIBF王者に競り勝った。

 ジャッジ1人が4点、2人が6点差をつけた3-0の判定勝ち。田口は「ほっとしています。いい正月を迎えられます。やっぱり勝たなきゃというプレッシャーの中で勝ったので」とほっとした表情を浮かべた。

 ジムの先輩となる元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志氏が務めてきた大みそか興行の「大トリ」役を勝利で飾り「内山さんを引き継いでワタナベジムを引っ張っていきたい」と力強く宣言していた。