元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(37)が31日、abemaTVで生配信された「朝青龍を押し出したら1000万円」で7年ぶりに土俵に立ち、6戦目でアメリカンフットボール元日本代表でオービックシーガルズの清家拓也(26)と対戦し、上手投げで快勝した。

 朝青龍は、135キロの巨漢・清家を土俵の下から鋭い目線でにらみ付けた。立ち合いで清家の強烈な当たりを受け止めて流すと両上手を取り、体を密着させて押すと、最後は上手投げで土俵にたたきつけた。「やっぱり横綱らしい相撲を取ろうと思った。今までで、一番、相撲らしい相撲だった。とにかく自分の形を出し切る」と笑みを浮かべた。その上で清家の彼女と家族に「もうすぐ新年。記念写真を撮りましょう」とサービス精神を見せた。

 清家は敗戦後「自分は思いきり立ち合いからいこうと思った。いけたと思うが、組まれた時に横綱の相撲になったのは残念。正直、立ち合いの時に行けるかなと思ったが、ゆるんでしまった。うまくやられた」と苦笑した。

 元朝青龍の8番勝負は、残るはボブ・サップ(44)と、2010年に発覚した大相撲野球賭博問題で日本相撲協会から解雇された、元大関琴光喜の田宮啓司氏(41)の2人を残すのみとなった。元朝青龍は「力を(2戦で)分けていくしかない。琴光喜戦が楽しみなので(力を)残しておきたい」と不敵に笑った。