ボクシングの元世界3階級制覇王者の亀田興毅(31=協栄)が4日、都内で、翌5日に東京・後楽園ホールで1日限りで現役復帰し、元WBC世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(40=タイ)と戦う引退試合の公式計量と会見を行った。

 亀田は午後0時8分、サングラスをかけてポンサクレックが待つ会場に入り、計量が行われた。試合は、亀田が引退当時のバンタム級(上限53・5キロ)で行われるが、亀田はリミットいっぱいの53・5キロ、ポンサクレックは53・3キロで計量をパスした。

 亀田は「現役時代にやっていないトレーニングもやって、仕上がった」と自信を見せた。タイのメディアから「この先、続ける可能性はないのか?」と聞かれると「新しいトレーニングをやって、強くなれる実感はあった。でも、今の時点では決断は言えない。明日、ボクサー亀田興毅の幕を引く」と語った。

 ポンサクレックは4月8日に約4年7カ月ぶりに復帰戦を行い、タイの首都バンコクで、マノット・コンプット(35=タイ)と同国スーパーバンタム級暫定王座決定戦8回戦を戦い、判定勝ちで王座を獲得した。「シンガポールで長いこと、トレーナーをやっていたが練習を積んできた。明日は、お互いに世界王者同士。クリーンなファイトをやりたい」と抱負を語った。

 この日、亀田興は、10年3月のWBC世界フライ級王座統一戦で初黒星を喫したことを踏まえ「憧れていたポンサクレックと戦って、負けた。もう1度、拳を交えたかった」などと、紳士的な振る舞い、コメントに終始した。ポンサクレックは、そのことを受けて「亀田は、大人になった」と評価し、余裕の笑みを浮かべた。【村上幸将】