日本ウエルター級1位別府優樹(27=久留米櫛間)が、4連続KOで19戦無敗を守った。タイのスーパー・ライト級王者ポンサートーン・ソムポン(27)に右ストレートをボディーに打ち込み、1回1分26秒KO勝ちした。

 昨年1月に引き分けで連続KOは14で止まったが、デビューからで18勝すべてがKO勝ち。10月21日には地元久留米で、同級3位永野祐樹(28=帝拳)との日本王座挑戦者決定戦に臨む。

 早々に強打がさく裂した。「こんな早く終わるとは思わなかった」と苦笑いも、得意のボディーがまた決まった。「前回より冷静で見えていて余裕があった。ボディーを出して、ケガなく倒すという目標は果たせた」。念願のベルトへはあと2勝だ。永野はサウスポーだが「左には負けていない。地元でできるし、自信はバッチリ」と笑みを見せた。

 試合後は遺影を手にした。櫛間会長の峯子夫人が、6月1日に67歳で亡くなった。5月14日に入院したが末期がんだった。「ずっとすごくお世話になった。必ずチャンピオンになって恩返しをしたい」と誓った。