ボクシングWBC世界スーパーバンタム級暫定王者亀田和毅(27=協栄)が、29日にメキシコ市で会見し、WBCホセ・スライマン会長からベルトを授与された。

12日に3年ぶりの王座奪回で、2人の兄に続いて2階級制覇を達成した。3兄弟を世界王者に育てた父史郎氏(53)にも、史上3人目で日本人初のWBC名誉トレーナーベルトが授与された。

亀田は「メキシコでキャリアを築き、WBCのベルト獲得は夢だった。今回王者になれたことは最高の気分。ここからスタートなので、ベルトの価値を高めるために、もっと強くなるよう練習する。アマ時代にメキシコで負けているレイ・バルガスとの王座統一戦が決まれば、必ずリベンジしたい」と誓った。

同席した史郎氏は「WBC王座をとることは和毅の夢だったから、父親としても最高にうれしい。まだまだ強くなる可能性があるので、もっと強くなって最強の王者を目指してほしい。自分も表彰されて大変感謝している」と話した。

スライマン会長は「WBCの多くの下部タイトルを獲得してきたが、ついにWBC世界タイトルを手にした。わがWBCにとっても誇り。史郎氏の功績もとてもすばらしい」と褒めちぎった。