KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者ぱんちゃん璃奈(27=STRUGGLE)が右拳負傷からの復帰戦を鮮やかな1回KO勝ちで飾った。

ノンタイトル戦となる46・5キロ契約体重3分3回で、19年10月以来、約1年7カ月ぶりにMIREY(35=HIDE GYM)と再戦。右ストレート一撃でダウンを奪って1回2分30秒、KO勝利を挙げた。初対決は判定勝利だったが、今回は強烈なまでの1回KO撃破で返り討ちにし、自らの成長ぶりを証明してみせた。

昨年11月の元ミネルヴァ・ピン級王者MARI戦で右拳を痛め、右指伸筋腱(けん)脱臼の手術を受けて以来の復帰リングだった。過去9戦のうち、唯一の1KOは6戦目で相手のカットによるドクターストップによるTKO勝ちだった。初めて右拳一発で沈めたことで感無量の表情。涙をこらえながら「ダウンが奪えない、KOができないと言われ続け、くやしかったので。手術受けてから、ずっとパンチを練習してきたのですけど、あきらめずに下半身、上半身、全部強化して倒せる選手になって帰ってきました!」と自ら及第点を出した。

これでプロデビューから区切りの10勝(2KO)無敗となった。ウィンボーナスの20万円のゲットしたぱんちゃんは「しっかり倒せるぱんちゃん璃奈として応援をよろしくお願いします!」と後楽園ホールに響く数多くの拍手に両手を挙げて応じていた。