ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が22日、帰国した。19日(日本時間20日)、米ラスベガスでIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)を3回TKO撃破し、WBA5度目、IBF3度目の防衛に成功。現地で1日静養し、所属ジムの大橋秀行会長(56)、父真吾トレーナー(49)、元WBC世界同級暫定王者の弟拓真(25=大橋)、元日本スーパーライト級王者のいとこ浩樹氏(29)らと同日の夕方便で到着した。

「帰国の飛行機ではあまり寝られませんでしたが、快適な時間を過ごすことはできました」という井上は近い目標として、バンタム級4団体統一を挙げ「今後は(WBC同級王者)ドネア、(WBO同級王者)カシメロに照準を合わせ、誰が相手でも『井上尚弥のボクシング』をみせることができるように、精進していきたいと思います」と所属ジムを通じてコメント。また「ファンの皆様の応援が力になり、自分でも納得する内容で勝利することができました。本当にありがとうございました」と感謝していた。

また移動中の機内アナウンスで「日本が誇る井上尚弥選手一行がご搭乗しています。見事KO勝ちしました。おめでとうございました」との祝福アナウンスを受けた井上はCAからお祝いの特別スイーツも手渡され、笑顔をみせていたという。また大橋会長は、井上のセコンドに入り、バンテージを巻いた佐久間史朗トレーナー(50)に初孫(女児)が誕生したことも報告。「チーム井上」全体で祝福ムードの中、日本に降り立った。