打撃格闘技のKrush女子アトム級タイトル戦が行われ、王者・菅原美優(21)が挑戦者MIO(26)に3-0で判定勝ちし、初防衛に成功した。

菅原は得意の前蹴りを見せながらも、1回から積極的に打ち合い、2回終了間際には右のバックハンドブローでダウンを奪った。2人は5月のK-1横浜武道館大会で対戦、MIOが2-0で判定勝ちしていたが、菅原が見事に雪辱した。

勝利が決まると菅原は「たくさんの人のおかげで強くなれたと思う」とリング上で大粒の涙を流した。そして、「まだまだですが、これから(所属ジムの先輩でK-1女子フライ級王者の)KANAさんといっしょにK-1を盛り上げていけるよう、ちょっとずつ強くなります」と菅原はK-1の初代女子アトム級ベルト獲得にも意欲をのぞかせた。

勝利後のインタビューでは「(Krushのベルトを)守りに行くというより、意地でも勝ちたかった。攻めに行って負けるなら、それが実力。後悔はしたくなかった」と1回から飛ばした理由を明かした。そして、勝利を決めるダウンを奪ったバックハンドブローについては「城戸(康裕)さんと練習していたが、身長差で肘が当たるといけないと思って、出す気はなかった。でも、気がついたら出ていた」と舞台裏を説明した。相手のパンチも良く見えていたとのことで、きれいな顔で「あんまりもらわなかった」と笑った。

ライバルのMIOとは、これで1勝1敗。菅原は「K-1のベルトを作ってもらい、K-1の舞台でMIOさんとやりたい」と最高位のタイトルをかけた決着戦を思い描いていた。