59歳武藤敬司が逆転のフランケンシュタイナーで、GHCタッグ王座2度目の防衛に成功した。

セミファイナルで、ナショナル王者拳王&GHCタイトル初戴冠をもくろむ征矢学の金剛タッグと対戦。昨年11月に同王座をともに戴冠した丸藤正道(42)との天才コンビは、まさかの同士打ちにあうなど、いつもの精彩を欠いた。

終盤は、征矢との一騎打ちに発展。ジャンピングDDT、リストクラッチ式デスバレーボムなどの大技をまともに受けたが、何とかキックアウト。最後は20分55秒。征矢が弾道(ラリアット)を狙った一瞬の隙をついて、カウンターのフランケンシュタイナーで丸め込む美技を披露。大逆転の3カウントを奪取した。

「うどの大木」とやゆしていた征矢に苦しめられ、試合後も険しい表情。リング上で大の字になって、動くことはできなかった。それでも、元日の望月&田中の鉄人タッグ撃破に続く熱戦で王座を守りぬいた。

史上2人目の主要3団体シングル・タッグ王座全制覇のグランドスラム達成を飾った、こだわりのベルト。簡単に奪われるわけにはいかない。