皇治(32=TEAM ONE)が、梅野源治(33=PHOENIX)との因縁の一戦で2-0判定勝利を収めた。

昨年6月の対戦時に自らのバッティングが原因で梅野が骨折。この日の試合でも身長が7センチ低い皇治の頭が梅野に近づくシーンもあったが、恐れずに積極的に前に出ていった。梅野も皇治の闘志に応え、40秒で終わった前試合の鬱憤(うっぷん)を晴らすべく、接近戦でも引かずに9分間打ち合った。2-0の判定勝ちに皇治は「自分の頭で苦しめてしまって申し訳なかった」と梅野に謝罪した上で「ふがいない結果でも支えてくれているのは皇治軍団のおかげ」と地元大阪に集まったファンに感謝した。

キックボクサー人生で集大成に近づいていた皇治だが、まだまだ格闘家の火は消えていない。6月の那須川天心VS武尊の一戦が行われる大会に「乗っかるつもりはない」としながらも「60キロでワンデートーナメントやりましょう。それならどうですか?」とファンに呼びかけた。さらに「冬眠明けでムエタイ(梅野)に勝ったから、本気出せば楽勝」と“皇治節”で締めた。