劣勢を一瞬で跳ね返した。メインは弥益ドミネーター聡志(32=team SOS)が萩原京平(26=SMOKER GYM)に攻め込まれながらも、腕ひしぎ三角固めで一本勝ちした。立ち上がりから萩原に一気に攻め込まれ、1度は逃れたが、その後コーナーに追い込まれ、マウントを取られかけるも、萩原の腕と首を両足で同時に捕らえ、その後腕をつかんで絞め上げた。

20年12月にRIZINデビュー。サラリーマンファイターとして話題になった。相手は朝倉未来。1回持たずにKO負けし、号泣しながら会場を去った。昨年6月にはベイノアに勝利。仕事もあり、コンスタントに試合に出ることが難しい中、今大会で初のメインを任され、連勝中の萩原から見事勝利を収めた。マイクを取り、味わったことのないほどの拍手に「正直、自分のファンとか応援が1人もいないと思っていたけど…」と声を詰まらせた。

今後も二刀流スタイルは変えない。「これで勘違いして格闘技に専念しないように気を付けます」。花道で多くのファンに応えながら、会場を後にした二刀流ファイターは、またスーツを着たサラリーマンに戻り、次の出場オファーを待つ。