キック界の『不敗の神童』那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、立ち技格闘技RISEのラストマッチを勝利で飾った。

バンタム級(55キロ以下)戦でRISE DEAD OR ALIVE 2021 53キロトーナメント覇者の風音(23=TEAM TEPPEN)と対戦。那須川は初回終了間際に左ストレートを決めたが、ラストチャンスにかける風音の高いガードと気迫のファイトに、試合は一進一退の打撃戦になった。3回を終えてダウンシーンはなく、2-0の僅差判定で那須川の手が挙がった。

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試合後の那須川のコメントは以下の通り。

「最後の試合でスカッとKOで、圧倒的に勝ちたかったけど、敵(のセコンド)に自分の父親がいるし、相手も一緒に練習してきた風音だったので力んじゃって……。こんなに殴られたのは試合で初めて。うまくいかないなあ。新しいことをするとうまくいかないと分かった。倒すことはできなかったけど、いいものを見せることはできたと思った。自分でもここまで大きくなるとは思っていなかったけど、自信だけはあった。ボクシングに行ってもRISEファイターのつもりで戦うので注目してください。6月(の武尊戦)に向けて2カ月ちょっとしかない。こんな試合しているようじゃ勝てないと思っているので、しっかり仕上げて、自分のスタイルを貫いて、最後まで気持ちを出して勝ちに行こうと思っています。期待してください」

これでRISE世界フェザー級王者の那須川のプロ通算戦績は46戦46勝(32)。6月19日に東京ドームで、K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者の武尊(30)とのドリームマッチが予定されている。