K-1スーパーライト級タイトル戦は、大和哲也(34)が1回50秒、王者の山崎秀晃(35)にKO勝ちした。

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山崎が試合前に宣言していた圧倒的勝利を、大和が逆に演じてみせた。試合開始50秒、左フックをアゴに一閃(いっせん)。KOを決めた。「試合では残酷なくらい一瞬で切り落としたい」という山崎の言葉をそのままお返しした。

大和は信じられないと言わんばかりにリング上に倒れ込んだ。そして「新生K-1が復活したことで、再び夢を持ってやってくることができた」と喜びを表した。大和は22歳で2010K-1 WORLD MAX63㌔級日本王者となったが、その後「旧K-1が消滅して、世界チャンピオンになることを諦めていた」。それが、この日、誰も予想していなかった結末で、12年後に夢を実現した。

山崎は20年9月に前王者安保瑠輝也を1回KOし、33歳で悲願のK-1のベルトを巻いた。この日は、若手の頃に憧れていた大和から圧倒的勝利での初防衛を目指したが、勝利の女神がほほ笑むことはなかった。