プロボクシングのWBO世界ミニマム級タイトルマッチ(22日、東京・後楽園ホール)の前日計量が21日、横浜市内で行われた。 王者谷口将隆(28=ワタナベ)はリミットの47・6キロでクリア。挑戦者の同級5位石沢開(25=M.T)は50・1キロと大幅オーバーで、2時間の猶予で再計量となり、2回目は49・9キロだった。 当日の22日午後5時30分に、プラス3キロリミットで再計量となった。

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最近の主な世界戦の計量失敗

◆WBA世界フライ級タイトルマッチ(07年3月19日、東京・後楽園ホール)

王者パーラ(ベネズエラ)が、前日計量でリミット(52・8キロ)を1回目2・7キロ、2回目2・1キロ超過して王座を剥奪された。急きょ2階級上のバンタム級のリミット(53・5キロ)で、試合4時間前の計量を経て、試合が行われ、挑戦者の同級3位坂田健史(協栄)が3回TKO勝ちして世界王者になった。

◆IBF、WBA世界スーパーフライ級王座統一戦(13年12月3日、大阪・ボディメーカーコロシアム)

前日計量でWBA王者ソリス(ベネズエラ)がリミット(52・1キロ)を1回目1・4キロ、2回目1・1キロ超過して王座を剥奪された。試合はIBF王者の亀田大毅が勝てば、統一王者になることで成立。亀田大は1-2の判定負けを喫したが、IBF王座にとどまることになった。

◆WBC世界バンタム級タイトルマッチ(18年3月1日、東京・両国国技館)

王者ルイス・ネリ(メキシコ)が前日計量の1回目でリミット(53・5キロ)を2・3キロ超過。再計量でも1・3キロオーバーで王座を剥奪された。試合は実施され、ネリが前王者で挑戦者の山中慎介(帝拳)に2回TKO勝ちしたものの、日本でのボクシング活動の永久停止処分を受けた。

◆WBC世界フライ級タイトルマッチ(18年4月15日、横浜アリーナ)

3度目の防衛戦を目指した王者比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)が、前日計量でリミット(50・8キロ)を900グラム超過する51・7キロで失格。王座を剥奪された。世界戦で日本人の計量失格は初めてだった。試合は行われたが、比嘉は同級2位ロサレス(ニカラグア)に9回TKO負け。JBCからライセンス無期限停止処分を受けた。