史上初の外国人無敗優勝を狙う、IWGP世界ヘビー級王者のジェイ・ホワイト(29)が、無傷の開幕5連勝を飾った。

メインイベントとなったBブロック公式戦で、ここまでリーグ戦2勝2敗のタイチ(42)と対戦。序盤から余裕の表情を見せて、優位に試合を運んだが、セコンドの外道がタイチのディーバ・あべみほを襲ったことで、タイチに火を付けてしまった。思わぬ反撃を受け、防戦一方。だが最後はダメージの蓄積も何のその、23分20秒、渾身(こんしん)のブレードランナーを突き刺して3カウントを奪った。

リーグ戦16大会目にしていまだ無敗を維持するのは、28選手中ホワイトただ1人で、もはや敵なし状態。だが、この日の試合後には自身のマイクを聞く前に帰路に就くファンが目立ち、「おい! 戻って来いよ」と不満たらたら。さらに「差別ですか?」と、日本語で叫んだ。

自身2年ぶり4回目の出場。外国人というくくりを外しても、22年ぶりとなるヘビー級王者でのG1制覇、史上3人目となる無敗優勝など、数々の記録も視野に入れている。次戦は16日の東京・日本武道館大会で、リーグ最終戦となるタマ・トンガ戦に臨む。