歳の差20歳、試合経験の差30戦の、佐々木信治(しんじ、42=総合格闘技道場BURST)-宇佐美正パトリック(22=フリー)の対決は、若手有望株、宇佐美に軍配が上がった。

グラウンドの攻防、打撃の応酬と、見応えのある試合に発展したが、宇佐美が終盤に相手が疲れを見せたところを見逃さなかった。3回中盤に、右ストレートを一閃(いっせん)。ベテランをマットに沈めた。

試合後はノーサイド。佐々木は笑顔、宇佐美は号泣でお互いに抱擁を交わした。

宇佐美はボクシング高校6冠を達成。総合格闘家に転向すると、LDH主催の格闘技オーディションで所属契約を勝ち取った。だが、今年10月にフリーとなったことを発表していた。

RIZIN初参戦で初勝利。マイクでは涙で声を詰まらせながら「サポートしてもらっている人たちのおかげでこの舞台に立てました。佐々木選手、本当にありがとうございました」と、周囲へ感謝。「有言実行。これからしようと思っている。大みそかも強い相手とやりたい」と、さらなる高みを見据えていた。

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