総合格闘技RIZINの榊原信行CEO(58)が、来年開催予定のアントニオ猪木さん(本名・猪木寛至)の「お別れの会」に対し、最大限のバックアップを約束した。31日、日刊スポーツの取材に応じ、同イベントへRIZIN選手の派遣・出場を示唆した。

プロレスラー、政治家として活躍した猪木さんは今月1日に、心不全のため79歳で死去した。14日に行われた葬儀・告別式にも参列した同CEOはこの日、来年の開催が予定される「お別れの会」について「もちろん協力しますよ。我々がお役に立てることは何でもやりたいと思っています」と全力サポートを誓った。

猪木さんのマネジメント事務所IGF(猪木元気工場)は、「お別れの会」でプロレスや格闘技の試合実施も検討していることを明かしていた。榊原CEOは、これに賛同。「猪木さんはプロレスラーとしてだけでなく、格闘技の今の源流を自ら作り出した方。プロデュース側でもご一緒させてもらったので、そういうことへの手向けも含めて。僕らがやれることは選手の派遣だったり、いろんな意味で必要とされることはやりたいと思います」と、イベントへのRIZINファイターの派遣を示唆した。

猪木さんは2000年からRIZINの前身である「PRIDE」のエグゼクティブプロデューサーを務め、その後は「INOKI BOM-BA-YE」を立ち上げて、K-1、PRIDEとともに格闘技界の火付け役をになった。

お別れの会は、「数万人クラス」の大規模開催が見込まれ、会場は東京ドーム、日本武道館、両国国技館に加え、猪木さんが72年に創設した新日本プロレス旗揚げの地、東京・大田区総合体育館が候補となっている。詳細は猪木さんの四十九日となる11月18日にIGFから正式発表される予定。