元K-1スーパーライト級王者の安保瑠輝也(27)がK-1離脱後、初試合でBreaking Downに参戦する。

19日に千葉・幕張メッセで開催される1分1ラウンドの格闘技イベントBreaking Down7大会で、00年代にK-1で「マルセイユの悪童」と呼ばれた暴れ者、シリル・アビディ(46=フランス)と無差別級スペシャルワンマッチで対戦。18日に千葉県内で行われた前日会見に出席した。

ヘビー級を主戦場とし、現役時代は身長190センチ、体重109キロの体格だったアビディに対し、安保は身長180センチで体重も70キロ台とされる。K-1離脱後、初試合となる安保は「格闘技の枠を広めることが僕の使命。アビディ選手は、小学生の時から見ていてリスペクトしている選手だが、自分よりも大きい選手ですが、判定を狙いにいって技術をみせる、そんな試合をみせるつもりはない、1ラウンドから確実にKO狙って倒しにいきます」と強気の姿勢を貫いた。

K-1の大先輩でもあるアビディに対し「引退した選手とおっしゃっていますが、僕に勝てる自信はありますか」と真顔で挑発的な質問。アビディから、不満そうな表情ながら「KO負けを考えたことは1度もない。明日の対戦で分かる」と返答をもらうと、何度かアビディをにらみつけるようにみつめながら次々と自信たっぷりの言葉を並べた。

「それが聞けてよかった。オレも全力で倒しにいく。本気のシリル・アビディできて下さい」「ビビっているかと思ってました。オレはギリギリの試合するつもりないし、1発たりとももらう気はない。ここから先に見ている景色が違う。引退している選手に言うのも何ですが、圧倒的に倒させてもらいます」「シリル・アビディ選手は100キロ超えていて、なかなか公式戦で自分よりも20キロ(以上)も重たい選手と白黒つけることはないと思う。そのリスクを負ってここにやってきた」

Breaking Downには初参戦。今回の参戦を受け、DMや街角で声をかけられた際、Breaking Down参戦で知ったとの声をもらったという。安保は「Breaking Downで知りましたと。これに出る使命として、格闘技はあおり合いだけでなく、すごいパフォーマンスを出して、すごい選手がいることを知ってほしいことが僕の使命の1つでもある。それを試合で見せたいと思っている」と燃えていた。