80~90年代に女子プロレス界を席巻したブル中野(56)が24年のWWE殿堂入りを果たした。93年から米国に長期遠征し、WWF(現WWE)で活躍。94年11月、日本人初のWWF女子王座獲得を成し遂げたことを高く評価された。現在、WWEを中継するABEMAのインタビューを通じ「(受賞の報告を受け)泣いてしまいました。わたしのことを覚えてる方がたくさんいてくれたらいいな」と喜んだ。

さらに「たぶんないなって思ってたのですよ。自分の中でも日本と米国、メキシコ、すべてのベルトを取って、最後はこの(WWE)殿堂入り、これがあれば完璧だなって思っていたので、それがやっと形になりました。やっと報われたな、これでやっと終われるのかなという感じですね」と感慨に浸った。

ブル中野は83年に全日本女子プロレスに入門し、同9月に本名の中野恵子でデビュー。同年の新人王トーナメントに優勝して頭角を現し、ダンプ松本に極悪同盟に誘われ、ヒールへ転向。85年からリングネームをブル中野に変更し、ダンプ松本とのヒールタッグがクラッシユギャルズと展開した抗争は一世を風靡(ふうび)した。88年からは自らリーダーとなって「獄門党」を結成。金網デスマッチやチェーン・デスマッチと激しいファイトで人気を博した。94年に続き、96年にも米国遠征し、WCWでも活躍。97年に2本の左膝靱帯(じんたい)断裂により引退していた。

なお今年のWWE殿堂入り式典はレッスルマニア40大会前日となる4月5日(日本時間6日)に米ペンシルベニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで開催され、ABEMAにて中継される。

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