全日本は30日、都内の事務所で会見を開き、3冠ヘビー級王者曙(45)が体調不良のため王座を返上したと発表した。曙は、チャンピオンカーニバル開催中の先月22日、肺炎のため緊急入院し同23日から最終戦まで欠場。その後、都内の病院をいったんは退院したが、体調が戻らず再検査の結果、不整脈と診断され再入院した。

 渕正信取締役は「体調が良くなれば復帰して防衛戦を戦う予定で進めてきたが、本人から現状では3冠王者の責任を果たせず、返上したいと申し出があった」と説明した。現在入院中の曙は、「深刻な状態ではない」(渕取締役)ものの復帰時期は未定。6月のシリーズも欠場するという。

 曙の王座返上を受けて、6月15日の後楽園大会で王座決定戦を実施する。対戦カードは決まっていないが、チャンピオンカーニバル優勝者の大森隆男の出場は決定的で、対戦相手の人選を進め、近日中に発表する予定だ。