大相撲夏巡業は13日、2日連続で仙台市で開催され、巡業恒例で相撲の禁じ手を面白おかしく説明する「初っ切り」で珍しい光景がお披露目された。

 貴乃花部屋の双子力士で19歳の幕下貴公俊(たかよしとし)と貴源治が、師匠の貴乃花親方(元横綱)の命を受けて初っ切りデビュー。見た目もそっくりで、まるで鏡に映したように息のあった姿を披露した。

 初挑戦を終えた貴源治は「疲れました。緊張というより楽しみだったけど、20点か30点」と自己採点。初っ切りの先輩の幕下高三郷(東関)、篠原(阿武松)からは「良かったと思う。もう少し動きにキレを出して、声がお客さんに伝わるようにすればいい。今日は70点ぐらい」とねぎらわれた。

 双子が初っ切りを行うのは極めてまれ。今後は双子ネタの導入も視野に入れており、貴公俊は「慣れてきたら入れたい」と意欲を見せていた。