元関脇旭天鵬の大島親方(42)が5月の夏場所後に友綱部屋を継承することが3日、分かった。現在は友綱部屋の部屋付きだが、友綱親方(元関脇魁輝)の65歳の定年(6月12日)に伴い名跡を交換して、江戸時代から続く年寄「友綱」を継承する。モンゴル出身力士で初の師匠(部屋持ち親方)になる。

 ◆部屋持ちと部屋付き 部屋持ち親方は師匠として部屋の運営を行い、部屋付き親方はその部屋に所属して力士の指導にあたる。親方になるには、日本国籍を保有し<1>最高位が小結以上<2>幕内通算20場所以上<3>関取通算30場所以上-のいずれかの条件を原則満たさなければならない。部屋持ち親方の条件は<4>幕内通算12場所以上、または<5>関取通算20場所以上。部屋付きの親方にはなれないが、部屋持ちの親方になれるケースがある。給与は部屋持ち、部屋付きともに相撲協会の役職で決まるため差はない。ただ、部屋には協会から部屋維持費や東京場所でのけいこ場補助費があるほか、幕下以下の力士への養成費、関取以上の地位による養成奨励金なども支払われる。