横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が追い込まれた。

 過去15戦全勝だった東前頭3枚目の勢(30=伊勢ノ海)に小手投げで敗れて3敗目を喫した上、さらに左足首を負傷。歩く際には足を引きずっていた。支度部屋では質問に答えず、病院に向かった。

 愛知県長久手市の宿舎で対応した師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「左足首です。骨には異常はない」と負傷箇所を明かした上で、6日目の出場については「様子を見て。明日の朝次第です」と険しい表情で話した。

 まだ完全には治りきっていない左上腕付近に続き、今度は足首まで。序盤で早くも3敗と、星数の上でも崖っぷちに立たされた。決意して出場した場所は、苦難に満ちている。