横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が14日、岩手県釜石市で東日本大震災からの復興を祈願し、横綱日馬富士(伊勢ケ浜)とともに土俵入りを行った。

 4月に高台に新築された鵜住居(うのすまい)小と釜石東中の共有体育館で約1000人の観客に雲竜型を披露。関脇だった11年震災当時、同県大槌町などを巡回慰問した稀勢の里は「少しずつ回復している様子が見られたが、見えないところでまだまだ苦しんでいる人がいる。勇気づけに来たが、それ以上に温かい声援をいただき勇気づけられた」と話し、巡業先の青森へバスで移動した。