大相撲の秋巡業は28日、広島市で行われ、小結栃煌山(30=春日野)が新しいサインを練習し始めた。これまでは全体的に丸みを帯びていたが、新サインは「角」を意識。まだまだ練習中で、披露した字にはぎこちなさが残るが「どっしり感を出したい」と話した。

 以前、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)から「角張ったサインを教えてもらえ」と言われたことがあった。助言を送った部屋の三役格行司の木村庄太郎は「下(の山)が平らな方が安定感がある」と言う。

 それは相撲に通じる。立ち合いの仕切りを生命線とし「腰がガシッと決まったときがいい」という相撲も「どっしりと構えられるように」。願を懸けるように、新サインも九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)に間に合わせる。