横綱鶴竜(32=井筒)は盤石の9連勝で単独トップを守った。

 昨年初場所の初顔合わせで寄り切りで敗れた荒鷲を、立ち合い素早く両前まわしに手をかけ、低い前傾姿勢を保ち、寄り切った。

 「あの時(昨年初場所)はなめてかかってやられたから、そうならないようしっかり、という気持ちはあった」。1敗はすでに取組を終えた栃ノ心だけで、2敗は御嶽海、大栄翔だけになった。残り6日。高まる優勝ムードを「意識? まだまだ」を一笑に付した。「そういうことを思わないように、1日1日です。今日が終われば、明日」。どこまでも冷静で、慎重な横綱に、死角は見えてこない。