大相撲春巡業が20日、東京・町田市で行われ、関脇栃ノ心(30=春日野)が今巡業初めて関取衆との申し合い稽古に参加した。

 右肩痛などで回避していたが、巡業部長でもある春日野親方(元関脇栃乃和歌)と相談して土俵に上がり、平幕の遠藤、松鳳山らと15番取って全勝。自慢の怪力でつり出す一番もあり、調子の良さを見せつけた。稽古で相撲を取ったのは3月の春場所前以来1カ月半ぶりで「ドキドキした」と不安もあったという。夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の大関とりに向けて「やるしかないという気持ち」と意気込んだ。