大相撲秋巡業が6日、さいたま市で行われ、平幕の錦木(28=伊勢ノ海)が“鉄人”宣言をした。

5日から始まったグループごとの申し合い稽古で、同期で平幕の松鳳山、竜電と9番取って7敗と振るわなかったが、巡業初日の3日から4日連続で稽古土俵に上がった。

錦木は今年の春巡業、夏巡業に全日程参加していて、1日も休むことなく毎日稽古土俵に上がっている。それどころか「3年ぐらい休んだことがない」と、新十両に昇進した15年夏場所以降から参加した巡業で、稽古土俵に上がらなかった日は1日もないという。

巡業前の本場所で負傷したり、体調が悪かった時もなくはなかったというが「せめて1番だけでも、と稽古土俵に上がっていました」と話した。「インフルエンザがはやった時も、巡業が終わってからかかったりで…。風邪もあまり引かないし、体調が悪くならないんです」とまさしく巡業に愛されている。「あと2年やって巡業の鉄人を目指します」と意気込んだ。

コツコツと積み重ねてきたからこそ、九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)では過去最高位の東前頭6枚目を抜いて平幕上位が濃厚で、自身初の横綱、大関戦が組まれる可能性が出てきた。「負けても『おっ』と思わせる相撲を取りたい。結びでも取るかもしれない。懸賞か…。あんまり考えないようにしたいですね」と、早くもそわそわし出した。