西十両10枚目の安美錦(40=伊勢ケ浜)が、史上3人目の通算出場1800回の節目を白星で飾ることができず、4連敗で6勝6敗となった。荒鷲との立ち合いは呼吸が合わず、3度目でようやく成立。やや腰高な立ち合いから突き放して攻めたが、たぐられ、最後は小手投げで敗れた。

先場所千秋楽で通算900勝を達成し、今場所9日目には通算900敗に到達していた。それだけに「900勝と900敗をしているのに、おかしくない?」と、通算の勝敗を合わせて1800回を超えていることに、首をかしげた。通算出場1800回は、同1891回の元小結大潮、同1871回の元関脇旭天鵬に次ぐ記録。出場していなくても黒星が増える、途中休場の際の不戦敗の影響だが「どうでもいいけど」と話した。

取り口については「一生懸命やったけどね」と、土俵際で粘りながらも勝てずに唇をかんだ。特に立ち合いは「もう少し、しっかりと手をついて、と思っていたけど。(相手が)手をつかないから、何を考えているのかな、というのはあった。気にしないで当たっていこうと思っていたけど…」と、消化不良の様子だった。