西十両11枚目で関取衆最年長の安美錦(40=伊勢ケ浜)が、右膝を負傷して休場の意向を示し、99年九州場所以来、20年ぶりに幕下陥落の危機に陥った。

新十両で関取衆最年少21歳の竜虎に、体を預けられて寄り倒された際に負傷。土俵を降りるまでは左足1本で飛び跳ねながら、土俵下では付け人らに両肩を借りてから、車いすで医務室を経由して帰途に就いた。病院で診察を受けた後、松葉づえ姿で宿舎に戻り「当面は治療に専念する。休場。良くなればまた出たい」と、前向きに語った。

初日から2連敗で3日目から休場となると、再出場できなければ幕下陥落が確実となる。再出場後も現在の番付だと、目安として6勝程度を挙げなければ幕下陥落が濃厚。今場所は関取で連続117場所目、元大関魁皇と並ぶ1位タイだった。「これまでのケガもあって診断結果はすごいことになったけど全治は2週間ぐらい。何とか戻れれば」と早期回復を願っていた。