日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で、1期2年の任期満了に伴う役員候補選挙の立候補を受け付け、定員10人の理事候補に10人、定員3人の副理事候補に3人がそれぞれ立候補した。定員を超えなかったため、6期ぶりに無投票で理事と副理事が決定。理事候補には現職の八角理事長(元横綱北勝海)や、尾車事業部長(元大関琴風)ら現職8人の顔が並んだ。

現職の山響親方(元前頭巌雄)は最後まで支持者集めを模索したものの出馬を断念した。元横綱日馬富士の暴行事件により、17年に理事を辞任した伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)や、現副理事の花籠親方(元関脇太寿山)が出馬した。理事候補は春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)後の同23日に開かれる評議員会の承認を経て就任する。

新たな理事メンバーで同日に理事長を互選するが、現職の顔ぶれも多く八角理事長の続投が濃厚となっている。