日本相撲協会は8月31日、開催を目指す大相撲秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、開催の可否や開催形態は理事会で決定する見込み。

横綱は4場所連続で、東に白鵬(35=宮城野)、西に鶴竜(35=陸奥)が就いた。7月場所では、白鵬が13日目から、鶴竜は2日目から休場。ともに復帰をかける土俵で、白鵬は2場所ぶり45回目、鶴竜は昨年の名古屋場所以来6場所ぶりの優勝を目指す。

大関は東西が入れ替わり、東が朝乃山(26=高砂)、西が貴景勝(24=千賀ノ浦)。新大関として臨んだ7月場所で優勝次点の12勝3敗だった朝乃山は、7場所ぶり2度目となる大関初Vを目指す。7月場所で、かど番を脱出し12日目から休場した貴景勝も、婚約発表を機に10場所ぶり2度目となる大関初優勝を狙いたいところだ。

関脇は先場所、ともに11勝4敗の好成績を残した正代(28=時津風)と御嶽海(27=出羽海)が、東西で変わらない。正代は3場所連続の関脇在位(三役も)で、御嶽海は2場所連続の関脇在位(三役も)。

今場所はさらに、東の序列2番目の関脇に、大栄翔(26=追手風)が就いた。先場所は東小結で11勝4敗の好成績を収めた大栄翔は、今年初場所の朝乃山以来の新関脇。追手風部屋からの新関脇は、2000年九州場所の追手海以来20年ぶり。埼玉県出身でも久々の新関脇誕生で、63年名古屋場所の若秩父以来、57年ぶり戦後2人目となった。

なお3関脇は、17年九州場所(御嶽海、嘉風、照ノ富士)以来のこと。大関経験者不在の3関脇となると、11年秋場所(琴奨菊、稀勢の里、鶴竜)以来となる。

小結は先場所、西小結で9勝6敗の隠岐の海(35=八角)が東に、西は先場所、東前頭筆頭で8勝7敗の遠藤(29=追手風)が2場所ぶりの小結復帰を果たした。

秋場所は通常通りの日程でいけば、9月11日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。13日の初日を迎える。