16場所ぶりに関取に復帰した東十両13枚目の宇良(28=木瀬)が、千代の海(九重)に押し倒され、2日目で初黒星を喫した。

「何もできなかった。完敗ですね」の言葉通りだった。立ち合いから突き起こしてくる相手に防戦一方。一気に押し込まれ、土俵下に転落させられた。

最高位の東前頭4枚目から両膝の大けがで序二段まで落ちながら、はい上がってきた。久しぶりの15日間の相撲。初日こそ白星で飾り、たくさんの「おめでとう」の連絡をもらったと言うが「1番とっただけ。うれしい気持ちは起こらない」と話す。

まだ稽古も十分にできず、膝に不安を抱える。「15日間、取り切らないと。1日1番で頑張りたい」と思いをこめた。