連敗で綱とりへ暗雲が垂れ込めた大関貴景勝(24=常盤山)とは対照的に、ともにかど番の残る2大関は白星。「3大関には頑張ってもらわないと」とハッパを掛けた協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)が、両大関の相撲を評価した。

愛弟子の北勝富士(28=八角)を豪快なすくい投げで仕留めた朝乃山(26=高砂)については「上手は取れなかったけど圧力を前にかけている。圧力をかけての、すくい投げは豪快だった」と振り返った。初日が出たことには「1つ勝って落ち着くのでは」と今後の巻き返しに期待した。

一方の正代(29=時津風)は、ガムシャラに前に出る相撲で小結高安(30=田子ノ浦)を寄り倒して連勝発進。「差し手争いでは高安が一枚上だけど、最後は馬力で圧倒した。自分の良さを出すのが大事。こんな勝ち方をしていくと、どんどん良くなっていくね」と貪欲な姿勢を評価していた。