大相撲の時津風親方(元前頭時津海)の長男で、青森・三本木農高相撲部の坂本博一主将(3年)が、5月の夏場所の新弟子検査を受けることが2日、分かった。部屋関係者が明かした。坂本は3月に行われる高校の卒業式に出席し、時津風部屋に入門する予定。合格すれば、前相撲で初土俵を踏むことになる。

時津風親方は初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反。昨年に続く2度目の違反により厳しい処分は必至で、処分内容にかかわらず協会を退職する意向を固めている。時津風部屋は、現在部屋付きの間垣親方(元前頭土佐豊)が継承する見込み。坂本にとって父が師匠でなくなる可能性が出てきたが、角界に挑戦する考えは変わらなかった。

坂本は小学4年時に少年相撲「白鵬杯」で優勝し、千葉・柏第二中3年時に全国中学校相撲選手権で団体戦優勝。三本木農高では1年時から主力として団体戦のメンバー入りした。3年時には県大会優勝に貢献するなど、経験と実績を積んできた。鍛え上げた体格は175センチ、130キロ。自ら道を切り開いていく。