日本相撲協会は春場所10日目の23日、東前頭5枚目遠藤(30=追手風)が休場したと発表した。

報道陣の電話取材に応じた師匠の追手風親方(元前頭大翔山)によると、場所前に肉離れを起こした左ふくらはぎが、前日9日目の琴ノ若戦で悪化したという。初日から患部にテーピングを施し、ここまで5勝4敗と白星を先行させていたが、無念の途中休場となった。

痛めたのは今月6日の稽古中。5日ほど安静にして急ピッチで調整し「ぶっつけ本番」で臨んだ場所だった。初日から3連敗を喫しながら、徐々に状態を上げていったものの、前日9日目の取組後は「(追手風親方がいる部屋の)3階まであいさつに上がれなかった」と、階段を上れないほど左ふくらはぎの状態が悪化していた。師匠は「4、5日じゃ(回復は)無理」と、再出場はさせない方針を示した。

遠藤の休場は昨年秋場所以来7度目。10日目の対戦相手、明生は不戦勝となる。

今場所の十両以上の休場者は白鵬、鶴竜の両横綱、平幕の琴勝峰、十両宇良に続いて5人目となった。