大相撲初場所(来年1月9日初日、東京・両国国技館)の番付が24日、発表された。

大横綱大鵬の孫、王鵬(21=大嶽)が東前頭18枚目で新入幕を果たした。九州場所は東十両7枚目で11勝4敗。微妙な成績だったが、番付運にも恵まれての入幕となった。偉大な祖父の背中を追い、オンラインで会見に臨んだ。

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-新入幕の心境は

王鵬 うれしいです。(番付表)すごく見やすくてかっこつくかなと思います。(幕内は)子どものころ、帰ってきてテレビを見て映っていた。テレビの時間だと思います。

-幕内は

王鵬 経験がないんで、全く分からない。楽しみです。

-師匠の大嶽親方は

大嶽親方 番付表をあらためて見ると感極まる。幕内に上がってほしい気持ちがあって、それが現実になると気持ちが引き締まる。(九州は東7枚目)上がる上がらないよりも11番勝てたのがうれしかった。一番一番集中して相撲がとれた。(コロナ禍で)思うように稽古できない中、自分で試行錯誤して稽古していたのを見ていました。

-入門で4年の幕内

王鵬 よかったと思います。今年のことだけを考えたら力をつけて、番付も上げることができた。稽古で体を動かして、確実に地力がついたなと自信を持つことができた。自分の得意な形になれば負けない。格上の相手にもそう思えた。

-磨いているのは

王鵬 最初から押し相撲しか磨いていない。基本的には四つになりたくない。(先場所)番付見て、11番勝って運がよければ上がれるかなと。6連敗しても9連勝したのが自信になった。集中力が続けば、いい相撲がとれる自信になった。自分が持っているもので、どれだけ通用できるか楽しみです。ちょっと調子乗っている発言かもしれないですけど(幕内力士と)やってみたいです。

-祖父の大鵬には

王鵬 午前中に報告しました。「幕内に上がれました」と。

-師匠の大嶽親方は

大嶽親方 強くなると思っていた。昔はがむしゃらにという人も多かったが、考えながらやればいいと。王鵬はそれができている。脇の甘さ、腰の高さという欠点があったが直ってきていると思う。前に出る相撲をとってほしい。

-初場所の目標は

王鵬 一番一番集中して勝ち越しを目指します。地力つけて番付上げて頑張っていきます。堂々として悩ましいことが一切ない力士になっていきたいです。

-祖父の大鵬は新入幕で12番

王鵬 12番とかじゃなく、しっかり頑張っていきたい。貴景勝関の付け人させてもらったのは、とても勉強になりました。

-大鵬の孫と言われるのは

王鵬 祖父の名前で応援してもらえるのはありがたいと思っています。心の中は分からないですけど、自分ではそう思っています。