関脇御嶽海が阿炎との2敗対決を制して、首位の座を守った。
阿炎のリーチの長い突っ張りにも引くことなく、我慢して押し切った。2場所連続で11勝に到達。19年秋場所以来3度目の優勝に向けて、平幕の挑戦を退けた。
12日目に2敗目を喫した横綱照ノ富士は、結びで関脇隆の勝を退けて連敗を回避した。2敗を守り、再び御嶽海とトップを並走する形となった。新横綱から3場所連続優勝を果たせば、1919年の栃木山以来。103年ぶりの偉業に向けて、負けられない戦いが続く。
2敗3人の中で、阿炎が3敗に後退した。12日目終了時で唯一3敗だった琴ノ若は、優勝経験者の玉鷲を破って10勝目を挙げた。三役経験者の阿炎と、三役経験のない琴ノ若が、1差で優勝争いについていく。
大関正代は阿武咲に敗れて5勝8敗となり、負け越しが決まった。3月の春場所は、4日目から休場している貴景勝とともに、両大関がかど番となる。
大相撲初場所 全取組結果
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☆栃ノ心「中に入ったんでよかったです。(残り2日)あと勝つしかないんで。落ち着いて頑張ります」
- 千代丸(左)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・鈴木正人)
若元春(7勝6敗) | ● | 上手投げ | ○ | 千代大龍(5勝7敗) |
- 若元春(右)を上手投げで破る千代大龍(撮影・鈴木正人)
- 王鵬を下手ひねりで破った石浦(撮影・丹羽敏通)
- 一山本(左)を寄り切りで破る照強(撮影・鈴木正人)
- 天空海(左)を送り出しで破る豊山(撮影・鈴木正人)
千代の国(2勝11敗) | ● | 押し出し | ○ | 碧山(8勝5敗) |
☆碧山「(5場所ぶり勝ち越しに)ホッとした。昨年から何かずっと悪いところが出てなかなか(勝ち越しに)届かなかったんで、だいぶつらかったですね。勝ち越せたからあせらず、自分の相撲で最後までとっていきたい。」
- 千代の国(左)を押し出しで破る碧山(撮影・鈴木正人)
- 観客席まで飛ばされる千代の国(撮影・小沢裕)
- 豊昇龍(左)は琴恵光を上手投げで破る(撮影・小沢裕)
- 隠岐の海に寄り切りで敗れた剣翔(撮影・丹羽敏通)
☆琴ノ若「(土俵際は)相手が先に出たように見えたが、軍配が見えず、物言いもつかなかったのでどうなるかと。徹底して攻めることができたんで、それはよかった。(2桁10勝にも)安心せずに1つでも多く(白星を)と思っている」
- 玉鷲を押し出しで破った琴ノ若(撮影・丹羽敏通)
佐田の海(7勝6敗) | ● | 寄り切り | ○ | 逸ノ城(7勝6敗) |
☆逸ノ城「上手を取れたんで何とか。体は動いているんで残り2番、勝って終わりたいです。まわし取って力入った相撲とります」
- 佐田の海を寄り切りで破った逸ノ城(撮影・丹羽敏通)
☆宇良「(千代翔馬とは幕内で6戦全勝だが)自分は合い口いいとは思っていない。そういうことも何も考えずに相撲取った」
- 千代翔馬(左)を寄り切りで破る宇良(撮影・鈴木正人)
- 千代翔馬(左)を寄り切りで破る宇良(撮影・鈴木正人)
- 霧馬山(右)を寄り切りで破る翔猿(撮影・鈴木正人)
- 遠藤(右)を寄り切りで破る若隆景(撮影・鈴木正人)
北勝富士(5勝8敗) | ● | 突き落とし | ○ | 大栄翔(5勝8敗) |
- 北勝富士(手前)を引き落としで破る大栄翔(撮影・鈴木正人)
御嶽海(11勝2敗) | ○ | 押し出し | ● | 阿炎(10勝3敗) |
- 阿炎(手前)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)
- 阿炎(手前)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)
- 阿炎(左)を押し出しで破った御嶽海(撮影・鈴木正人)
照ノ富士(11勝2敗) | ○ | 寄り切り | ● | 隆の勝(6勝7敗) |
- 立ち合いに隆の勝(左)の右腕を抱え込みにいく照ノ富士(撮影・丹羽敏通)
- 隆の勝(右)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)
- 隆の勝(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
- 懸賞金を手にする照ノ富士(撮影・小沢裕)