今月11日に開催される予定だった第54回NHK福祉大相撲の中止が7日、決まった。

主催するNHK厚生文化事業団は「新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、お客様、出演者および関係者の健康や安全を考慮した結果、やむなく中止することといたします」とホームページ(HP)上に掲載した。チケットの払い戻し方法など詳細については2月10日までにHPに掲載する。

また、既に陽性が判明している者を除く日本相撲協会の全協会員を対象にしたPCR検査を、8日に実施することも発表した。電話取材に対応した芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(これ以上の)感染拡大防止のためです」と話した。

相撲界では、大相撲初場所後の1月29日と30日に両国国技館で開催された断髪式に出席した、新大関の御嶽海(出羽海)の新型コロナ感染が判明。その後も感染は拡大し、6日の日本大相撲トーナメントも、濃厚接触者を含め幕内力士29人、十両力士15人と、関取70人の60%超が欠場するため中止された。