東日本大震災から11年となる11日、37歳の誕生日を迎えた大相撲の間垣親方(元横綱白鵬)が報道陣の電話取材に応じ「親方として迎えるのは初めて。(11年は)早いような長いような感じがしますね」と心境を語った。
震災当時は横綱4年目の26歳だった。1カ月後には福島県を訪れ、同年6月には日本相撲協会の被災地巡回慰問で横綱土俵入りを披露。毎年、場所中に3月11日を迎えた際は「この日は絶対負けないように、白星で東北の皆さんに元気と勇気づけようと、そういう気持ちで引き締めて臨んでいましたね」と、特別な思いを持って臨んだ。昨年9月に現役を引退し、親方として初めて迎える誕生日。将来的に部屋を持つ意向もあり「東北の子を預かり、親方として強い力士を育てあげて、また東北を元気にしたいという気持ちはありますね」と意欲を語った。
2日後には春場所(13日初日、エディオンアリーナ大阪)が2年ぶりに大阪で開催される。「特に東北出身の関取衆、お相撲さんがこの春場所大いに暴れて活躍してほしいし、それができれば東北はまた元気になるんじゃないか」と託した。
場所の注目力士には、新大関の御嶽海、2場所連続で優勝争いに絡んだ新関脇の阿炎、横綱照ノ富士の名前を挙げた。「新大関がこの勢いのままいくのか。阿炎が三度目の正直、今場所こそ、本人も優勝したい気持ちあるだろうし、我々見ている方も頑張ってもらいたい。照ノ富士が先場所(御嶽海と阿炎に)負けていますから、横綱に勝てるんだと自信を持たせてはいけない。そのために今場所はもっと強い気持ちで頑張ってもらわないといけないし、『荒れる春場所』と言いますからそこで壁になってほしい気持ちもある」と期待を込めた。
新小結で22歳の豊昇龍にも熱視線を送る。「相撲界で、気持ちの面ではいつ横綱、大関になってもおかしくない状態」。豊昇龍の叔父は、自身も現役時代にしのぎを削った元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏。期待が大きいからこそ、課題も指摘する。「見ていると、型をもっと磨いてほしいなと思います。頭を下げて前みつを取るのは、形はいいかもしれないけど、そうすると相撲がちっちゃくなっている感じがする。よく横綱千代の富士さんのビデオとか見て、研究してほしいなと思いますね」とエールを送った。

