西三段目18枚目北勝丸(22=八角)は悔しさが残る一番となった。

6場所出場停止明けで大関経験者の西三段目22枚目朝乃山(28=高砂)に敗れた。左上手から後ろまわしを取られながら、反撃のすきをうかがい土俵際まで粘った。しかし、上手投げで仕留められた。「あの体勢はモンゴルの力士が好きな形。投げ技を決めにいったけど、逆に決められた」と振り返った。

師匠の八角親方(元横綱北勝海)からは「一門の兄弟子なんだから、思い切っていけ」とアドバイスをもらっていた。北勝丸は「相手の間合いになっちゃって」と先手を許した。実力を発揮しきれなかった自分を責めた。真剣勝負で得た大関経験者との差を痛感。地道な稽古で力をつけて、再戦したいと誓っていた。