東前頭3枚目の玉鷲が、19年初場所以来2度目の優勝に王手をかけた。

玉鷲は翔猿と対戦。立ち合いから一気に攻め込み、押し倒した。2敗を守り、千秋楽に勝てば37歳10カ月の昭和以降最年長となる優勝が決まる。

西前頭4枚目の高安が執念で初優勝の可能性をつないだ。関脇豊昇龍と対戦し、立ち合いで引き落としを決めてただ1人、3敗を死守して千秋楽を迎える。


優勝争い

【2敗】玉鷲

【3敗】高安


14日目の取組の模様を写真とコメントで振り返ります。

大相撲秋場所 全取組結果


幕内


照強(6勝8敗)足取り平戸海(7勝7敗)
照強(左)は足取りで平戸海を破る(撮影・小沢裕)
照強(左)は足取りで平戸海を破る(撮影・小沢裕)

千代翔馬(9勝5敗)上手投げ豊山(4勝10敗)

★豊山 (今場所は)せっかくいい相撲で勝っても流れを作れなかった。(千秋楽では)しっかり前に圧力をかけて(自分)らしい相撲を取りたい。

千代翔馬(左)は上手投げで豊山を破る(撮影・小沢裕)
千代翔馬(左)は上手投げで豊山を破る(撮影・小沢裕)

一山本(5勝9敗)突き出し千代大龍(6勝8敗)

★一山本 今場所は我慢できていない。立ち合いが悪い意識はない。あと1歩2歩が足りていないのかなと思う。

千代大龍(左)は一山本を突き出しで破る(撮影・小沢裕)
千代大龍(左)は一山本を突き出しで破る(撮影・小沢裕)

竜電(10勝4敗)押し出し隆の勝(8勝6敗)
竜電(右)は押し出しで隆の勝を破る(撮影・小沢裕)
竜電(右)は押し出しで隆の勝を破る(撮影・小沢裕)

妙義龍(8勝6敗)突き落とし琴勝峰(7勝7敗)

☆妙義龍 立ち合い負けしないように。相手は馬力あるし。そこだけじゃないですか。いろいろ試しながらやってます。自分なりに。立ち合いとか、二の矢、三の矢を考えて、いい感じできてます。

妙義龍(左)は琴勝峰をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
妙義龍(左)は琴勝峰をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

栃ノ心(6勝8敗)寄り切り剣翔(4勝10敗)

☆栃ノ心 とにかく前に出ました。疲れていないことはないが、土俵に上がっている時は疲れているとは言っていられない。仕事ですから。明日、最後なんでできれば勝って終わりたい。

★剣翔 先に上手を取られて何もできなかった。(今場所は)勝ちたい気持ちが強すぎて自分の相撲、思い切った相撲が取れなかった。迷わないことが大事だと思うので、明日、来場所からは思い切った相撲を取れるように頑張ります。

栃ノ心(左)は剣翔を寄り切りで破る(撮影・河田真司)
栃ノ心(左)は剣翔を寄り切りで破る(撮影・河田真司)

碧山(5勝9敗)押し出し水戸龍(5勝9敗)
碧山(左)は水戸龍を押し出しで破る(撮影・河田真司)
碧山(左)は水戸龍を押し出しで破る(撮影・河田真司)

若元春(9勝5敗)上手出し投げ王鵬(7勝7敗)

☆若元春 左がささったので落ち着いてとれました。前に出る相撲ではないのでいい相撲とはいえない。明日、いい相撲をとって終わりたい。(地元からの応援団に)ありがたいです。入幕してから2桁は目標。意識せず思い切りとりたい。

王鵬(手前)を上手出し投げで破る若元春(撮影・河田真司)
王鵬(手前)を上手出し投げで破る若元春(撮影・河田真司)

琴ノ若(8勝6敗)寄り切り佐田の海(9勝5敗)
佐田の海(左)は琴ノ若を寄り切りで破る(撮影・河田真司)
佐田の海(左)は琴ノ若を寄り切りで破る(撮影・河田真司)

隠岐の海(6勝8敗)押し出し明生(7勝7敗)
明生(左)は隠岐の海を押し出しで破る(撮影・河田真司)
明生(左)は隠岐の海を押し出しで破る(撮影・河田真司)

翔猿(9勝5敗)押し倒し玉鷲(12勝2敗)
翔猿(左)をのど輪で激しく攻める玉鷲(撮影・河田真司)
翔猿(左)をのど輪で激しく攻める玉鷲(撮影・河田真司)
翔猿(左)を押し倒しで破る玉鷲(撮影・河田真司)
翔猿(左)を押し倒しで破る玉鷲(撮影・河田真司)
玉鷲(左)は押し倒しで翔猿を破る(撮影・小沢裕)
玉鷲(左)は押し倒しで翔猿を破る(撮影・小沢裕)
翔猿を押し倒しで破り、懸賞金の束を手にする玉鷲(撮影・河田真司)
翔猿を押し倒しで破り、懸賞金の束を手にする玉鷲(撮影・河田真司)

琴恵光(5勝9敗)寄り切り翠富士(6勝8敗)
翠富士(左)は琴恵光を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
翠富士(左)は琴恵光を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
翠富士(手前)に寄り切りで敗れる琴恵光(撮影・河田真司)
翠富士(手前)に寄り切りで敗れる琴恵光(撮影・河田真司)

阿武咲(5勝9敗)寄り切り逸ノ城(6勝8敗)

★阿武咲 攻めきれなかった。それだけです。単純に力がないだけです。最後まで思い切って全力を出すだけです。

逸ノ城(左)は阿武咲を寄り切りで破る(撮影・河田真司)
逸ノ城(左)は阿武咲を寄り切りで破る(撮影・河田真司)

宇良(7勝7敗)突き落とし霧馬山(8勝6敗)

☆霧馬山 (小結での勝ち越しについて)うれしいです。ホッとしています。場所前の出稽古で胸を合わせて、番数も増やせた。明日も思いっきり勝って締めたいです。

宇良(手前)をはたき込みで破る霧馬山(撮影・河田真司)
宇良(手前)をはたき込みで破る霧馬山(撮影・河田真司)
霧馬山(右)は宇良をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
霧馬山(右)は宇良をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

若隆景(10勝4敗)寄り切り北勝富士(10勝4敗)

☆若隆景 明日もありますんで。明日の相撲に集中していきたい。自分の相撲を取りきれるようにしたい。

若隆景(左)は北勝富士を寄り切りで破る(撮影・河田真司)
若隆景(左)は北勝富士を寄り切りで破る(撮影・河田真司)
北勝富士(左)は若隆景に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)
北勝富士(左)は若隆景に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)

大栄翔(6勝8敗)はたき込み錦木(5勝9敗)

★錦木 相手の攻めのまんま、流れで負けてしまいました。もう一番勝って、来場所につなげられるような相撲を取りたいです。自分の相撲が取れていない。勝ちたい気持ちがあるので、悔しい思いをしている。

大栄翔(左)は錦木をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
大栄翔(左)は錦木をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

高安(11勝3敗)引き落とし豊昇龍(7勝7敗)

☆高安 いつもと変わらず相撲をとりました。立ち合い、いい当たりができた。反応よく攻めることができた。(千秋楽は)特に何も考えずです。(玉鷲とは)何度も戦った力士ですから明日も盛り上げることができたらと思います。

高安(左)は豊昇龍を引き落としで破る(撮影・河田真司)
高安(左)は豊昇龍を引き落としで破る(撮影・河田真司)
高安(左)は豊昇龍を引き落としで破る(撮影・河田真司)
高安(左)は豊昇龍を引き落としで破る(撮影・河田真司)
3敗を死守し勝ち名乗りを受ける高安(撮影・小沢裕)
3敗を死守し勝ち名乗りを受ける高安(撮影・小沢裕)

貴景勝(9勝5敗)突き落とし錦富士(9勝5敗)

★錦富士 (初の大関戦について)ずっと対戦したいと思っていたので、刺激になりました。動きの中での圧力、切り替えとかはすごかった。良い勉強になりました。(優勝戦線に加わって得たことは)みんなが1日一番、死に物狂いでくるので、気をひきしめていかなきゃいけないと思いました。(大関戦に向けて横綱照ノ富士から)しっかりやることやれば勝機はあるんじゃないかと言われたけど、負けてしまいました。最後の一番しっかり勝って、来場所につなげたい。

貴景勝(右)は錦富士を突き落としで破る(撮影・小沢裕)
貴景勝(右)は錦富士を突き落としで破る(撮影・小沢裕)

遠藤(7勝7敗)寄り切り御嶽海(4勝10敗)
御嶽海(左)は遠藤に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)
御嶽海(左)は遠藤に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)

宝富士(4勝10敗)寄り切り正代(4勝10敗)
正代(左)は宝富士を寄り切りで破る(撮影・河田真司)
正代(左)は宝富士を寄り切りで破る(撮影・河田真司)
宝富士を寄り切りで破り、懸賞金の束を手にする正代(撮影・河田真司)
宝富士を寄り切りで破り、懸賞金の束を手にする正代(撮影・河田真司)