大相撲の元大関琴奨菊の秀ノ山親方(38)の引退相撲が1日、東京・両国国技館で行われた。

大銀杏(おおいちょう)を付けた最後の一番では、長男の弘人君(5)と次男の将弘君(1)と相撲を取った。

大きく背中を反らせる「琴バウアー」を親子そろって披露するなど会場を盛り上げた。

秀ノ山親方は「一番泣きそうでした。常に見てくれて、心の支えでした」と感情を込めた。「あそこまでできるとは思っていなかった」と大役を務め上げた息子たちをたたえながら、「こういう経験を通して頑張ればこういう世界もあるんだよと伝えられた」と、父として優しいまなざしを見せていた。