大相撲の元幕内で序ノ口の旭大星(33=大島)が、関取カムバックへ不退転の決意を見せた。

14日、宮城野部屋での出稽古後に取材に応じ、勝負の来年について「ダサい自分を全部かっこいい自分にかえたい。後悔しないようにやりたいです」と誓った。序二段で迎える1月の初場所(8日初日、両国国技館)で万全のスタートを期すべく準備。「関取に戻るか引退するまで、北海道には帰れない」と覚悟をにじませた。

関取に戻る。今の旭大星は、ただそれだけを考えて稽古に励んでいる。「土俵入りがかっこいい!と思ったのは(幕下以下に)落ちてから。今まで当たり前だった時には感じなかったけど、関取はかっこいいんだなと思いました」としみじみと言った。

左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの大けがで5場所連続で休場。年納めの九州場所を西序ノ口5枚目で復帰して6勝1敗で締め、復帰を待ち望むファン、後援関係者を喜ばせた。

場所後も稽古を続け、この日は三段目の千鵬(19=宮城野)らと相撲を取るなど精力的に汗を流した。けがをした左膝へのケアを怠らず、がっちりサポーターを装着。「感覚も少しずつ良くなっている。もう1回けがをしたら、厳しいと思っているので慎重にやっています」。その上で、「おかみさんや親方も相撲を取りやすい環境を作ってくれている。期待に応えるためにもとりあえず関取に戻ることを目標にします」と話していた。【平山連】